お知らせ

第2回 埼玉県環境住宅賞 入賞作品が決定しました。

今回は前回を大きく上回る103作品(建築部門39作品、リフォーム部門4作品、住まい手部門14作品、アイディア部門46作品)の応募があり、その中から、最優秀賞に建築部門の「森林公園の家」(HAN環境・建築設計事務所)が選ばれたほか、優秀賞3作品、入選10作品、佳作10作品、特別賞2作品が選ばれ、表彰されました。
たくさんのご応募ありがとうございました。

 平成26年12月18日さいたま市浦和区にある埼玉県県民健康センターにて「第2回埼玉県環境住宅賞」の表彰式を開催しました。
今回は前回を大きく上回る103作品(建築部門39作品、リフォーム部門4作品、住まい手部門14作品、アイディア部門46作品)の応募があり、その中から、最優秀賞に建築部門の「森林公園の家」(HAN環境・建築設計事務所)が選ばれたほか、優秀賞3作品、入選10作品、佳作10作品、特別賞2作品が選ばれ、表彰されました。
たくさんのご応募ありがとうございました。

◇総評◇

 第2回埼玉県環境住宅賞の応募作品は全体として、埼玉らしい内容のものが多く、その意味で、環境意識のレベルが高まっていると感じた。埼玉県は緯度の上からは典型的な温暖地である。しかし、その中でも内陸型の気候で、夏の暑さは蒸暑地域よりも暑く、冬の寒さはもう少し緯度の高い沿岸部の地域より厳しく、空気は乾燥している。夏を配慮すれば高気密・高断熱の北方型エコハウスにはならない。やはり、夏をどう凌ぐかが重要となる地域である。たぶん昔からそのような気候に対処する住まいづくりが行われていただろう。最近は南にある東京での超高層建築の高密化の進行で、雨の降り方が変わってきているとの報道もあり、微妙な気候の変化にも注意しながら、住まいづくりや街づくりを進める必要があるだろう。現時点で埼玉らしい住まいづくりは、庇、特に南側の庇は深くし、夏の直射日光の室内への差し込みを防ぎ、床面を吹く風の通りをよくすることが基本である。次に冬の寒い風の吹き込み、あるいは吹付に対して備えることである。立地によって異なる風の向きを十分に調査して住宅の設計をすることになる。
『建築部門』で評価された住宅は殆ど、埼玉地域の基本条件に配慮して対策が講じられているもので、いわゆるパッシブ型になっている。
『リフォーム部門』は、夏は暑く冬は寒かった従来の住宅を、夏は涼しく冬は暖かい住まいに改修した事例が優秀賞・入選となった。入賞した2例からリフォームが今後の大きな市場になることも容易に予想されるので、リフォーム技術の向上に励むことが期待される。
『住まい手部門』は、省エネルギー手法の要素が提案になっている。簾、緑のスクリーン、庭の緑化、庇、袖壁による日射遮蔽、通風の工夫、ドア上の欄間の開閉、省水シャワーヘッド、消し忘れ対策としてのタイマーセット、お風呂の残り水の活用、雨水の活用、掃除による省エネ効果の提案等様々であったが、なかなか優劣つけがたかった。
『アイディア部門』は最も多くの応募があった部門で、環境への意識の高さが伺える。省エネルギーの要素及び街をもとにそれに工夫を重ねて意識的に個性化した提案が多く、提案者が楽しんでいるところは審査委員も楽しませてもらった。

 

第2回埼玉県環境住宅賞  
審査委員長 三井所 清典


 

入賞作品

(敬称略)

 【最優秀賞】

建築部門 『森林公園の家』
HAN環境・建築設計事務所 / 松田毅紀 南澤圭祐 冨田享祐

 

森林公園の家.PDF 【1ページ:1.5MB】

講評:周囲を森林公園の樹木に囲まれた南傾斜地。家はその存在だけではもちろんあり得ない。その環境の中でいかにとけ込み、またいかにその環境を生かすか、この結びつきが大切。この作品は、類のない自然環境に恵まれ、そのすばらしさすべてを十分に取り入れることができている。近隣で育った杉板が、外壁から内壁へとその形を変えてゆく。大きな開放的な木製サッシは、ゆったりと日差しを取り込む。デッキテラス、土間空間、板の間へと小さな段差が連続してゆく。森林公園の緑豊かな景観が、その気配が、外から内へとその選び抜かれた意匠によって、奥へ奥へといざなわれてゆく。至るところに設計者のきめ細やかな気遣いが感じられ、そして、それを施工者の卓越した技量によって立派に実現された、最優秀賞にふさわしい作品である。

 

【優秀賞】

建築部門 『KUMAGAYA SUMMER HOUSE』
伊藤裕子設計室 / 伊藤裕子

KUMAGAYA SUMMER HOUSE.PDF 【1ページ:5.03MB】

講評:日本でも夏の気温が特に高い地域に建つ、シンプルな建物である。そのような地域に建てるにあたり、夏の日差しをカットするようになっている深い庇の形状、周りには木々を配置し、立地している風景とのバランスが良い。リビング部には通風のための工夫もされており、大いに自然エネルギーを利用している。屋根部にはOMソーラーパネルの設置等、地球にやさしい環境型住宅である。南側に植樹している木が、お子さんの成長と共に大きくなり、日射や涼風に大いに期待できる。
パッシブ・省エネデータがあり、冬の全館暖房、給湯、などに十分効率よく作動しており、シンプルイズベストな建物である。

 

 【優秀賞】

リフォーム部門 『真冬に20度を下回らない家~光と風と断熱のデザイン~』
株式会社OKUTA LOHAS Studio / インテリアデザイナー 坪野藍

 

真冬に20度を下回らない家.PDF 【1ページ:0.6MB】

講評:断熱性能Q値1.4、気密性能C値0.7を実現した改修例である。断熱材はセルロースファイバー、可変透湿機能付防湿気密シートを使用、夏場の日射遮蔽効果がある外付けブラインドシャッターを設置している。これをCADソフトによるシミュレーションで実現した効果予測図も示されている。

 

【優秀賞】

アイディア部門 『長屋が魅せる次世代の暮らし』
株式会社桧家住宅 / 伊澤博希 島元祐二

 

 長屋が魅せる次世代の暮らし.PDF 【1ページ:1.27MB】

講評:この案はこれからの日本が直面する課題に正面から向き合った画期的な提案と言える。老朽化して耐震性が既存不適格な集合住宅の建替をどうするか、次の大地震にそなえて早く具現化が望まれる。人口の減少の中で戸数を減らして環境にやさしい住まいとして平屋の長屋を提案している。日照、通風に配慮した設計、断熱手法とPVC設置について詳しく検討されている。CO排出削減量を示している点もよい。
建替前後の戸数は記述がありませんが、かなりの縮減のようです。それで十分ゆとりがある敷地の計画のようだが、解体費用を含めた建替費用負担はどうなるのか気になった。

 

 

 【入選】

建築部門 『BEAT HOUSE』   / KAZ建築研究室 小磯一雄

建築部門 『えるいえ』   / 有限会社本多健建築設計室 本多健

建築部門 『三層吹き抜けの家』   / 株式会社高砂建設 佐藤太昭

建築部門 『緑が心地よい心安らぐ家』   / 株式会社高砂建設 豊岡里奈

リフォーム部門 『次世代に受け継ぐQ値1.9の家~『進化』するところ、『残す』ところ~』
/ 株式会社OKUTA LOHAS Studio 坪野藍

住まい手部門 『ライフ・チェンジ・ハウス』   / 株式会社桧家住宅

アイディア部門 『進化版「掘りごたつ」でエコ生活~古き良きをあえてコタツで家族団欒を~』
/ 株式会社アキュラホーム 齋藤直樹 花田理紗

アイディア部門 『できる!自給自足ECO』   / 長江秀樹

アイディア部門 『みどりといっしょ ~みんなで一緒に暮らすこと~』   / 吉永るい

アイディア部門 『サンルームを活用した住まい方提案』   / 亀澤広介

 

 

【特別賞】

建築部門 『涼を呼ぶ 熊谷の家』   / ミサワホーム西関東株式会社

建築部門 『大宮ヴィジョンシティ みはしの杜』   / 株式会社中央住宅・ポラスタウン開発株式会社

 

【佳作】

建築部門 『もなあずはうす』   / 株式会社高砂建設 藤岡正洋

建築部門 『世代を超えて長く住まえる家』   / 株式会社高砂建設 豊岡里奈

建築部門 『日除け壁の家』   / bask design 一級建築士事務所 笠島俊一

住まい手部門 『マンションスパで大幅節水!』   / 佐藤大輔

住まい手部門 『太陽光設置で省エネ教育』   / 鹿島勉

アイディア部門 『自然と暮らす』   / 株式会社アキュラホーム 八町咲弥香

アイディア部門 『雨水で打ち水』   / 株式会社アキュラホーム 松田裕子

アイディア部門 『環境共生住宅』   / 李政彦

アイディア部門 『温度センサー付天窓』   / 井上裕徳

アイディア部門 『「フード&グリーン」サイクル』   / 株式会社中央住宅・株式会社ポラス暮らし科学研究所

 

作品集

第2回埼玉県環境住宅賞作品集 【20ページ:19.7MB】

 

 

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