「シリーズ埼玉の住まい」の制作にあたって

 協議会運営副委員長(元広報部会長)川井 正仁

 埼玉県住まいづくり協議会の広報誌「スマイル通信」の企画編集に当たっては、当初から1.協議会会員、2.住宅関係事業者、3.一般埼玉県民、の読者を想定しておりました。
 この三者のうち、協議会会員向け、住宅関係事業者向けの情報は、当初から一定水準の記事を提供してまいりましたが、一般県民向け情報については、なかなか安定した記事の提供が出来ないでいました。
 そんな中で、建築にも美術にも豊かな見識をお持ちで、当時埼玉県や東京都内の名建築見学ツアーを主催されていた、埼玉県立美術館の伊豆井氏に相談したところ、快くお引き受けいただきました。
 現在は建築物関係の図書が数多く出版されていますが、連載開始当時は公共建築物はいざ知らず、民間の名住宅建築への関心はうすく、どこにも前例がありませんでした。
 ところが連載を開始すると、協議会内外からの反響が多くあり、一躍人気連載となりました。
 民間の住宅に特化した企画、住宅の内部をきちんと調査した取材と執筆、は当時も今も古びることの無い、金字塔です。
 その後この企画に似たものが、全国に生まれるきっかけとなりました。
 今回、協議会ホームページから「シリーズ埼玉の住まい」の全体を一気に見られるようになることは、大変に意義深いことと思われます。


 

ページ上部へ